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「ニーム石鹸」輸入発売元:アジアプロジェクト様より頂いた、
「ニーム・レポート」です。
「ニーム<span lang=EN-US>?</span>」あまり聞かれたことがないことと思います。ニームは、南アジアの幾億もの人々が数千年も前から使用してきたにもかかわらず、これまで日本や西欧諸国ではその存在があまり知られてきませんでした。ようやく最近になって、この驚くべき植物に科学の光が当てられ、少しずつその実体が解明されつつあります。このレポートは、そうしたニームの実体についての非常に簡潔な報告ですが、この説明を読まれただけでも、これが普通の植物ではないこと、人類の福祉にとって素晴らしい可能性を秘めていることをご理解いただくことが出来ると思います。
ニームとは何か?
ニームとは、インド、バングラデシュ、パキスタン、ネパールなど南アジア一帯に生育している、熱帯常緑樹です。ニームの木全体は、その葉、樹皮、花、種子、枝にいたるまで、数千年も昔から強力な薬効効果があることが知られており、アーユルヴェーダの医師たちにより、そして一般の人々の間で病気の際に用いられてきました。インドやバングラデシュでは、ニームは「村の薬局」として知られており、貧しい村人たちを含めてあらゆる階層の人々が健康の促進のために用いてきました。
ニームの歴史
ニームが最初に医学的に用いられたのは、4500年ほど前、インドのハラッパ文明が隆盛を極めた時代であった、といわれています。その時代の西インドのハラッパやモヘンジョ・ダロの遺跡で、ニームの葉が集められていたのがいくつか発見されています。
アーユルヴェーダにおけるニーム
中国に漢方があるように、インドにはハーブを使用する医学体系があり、それはアーユルヴェーダと呼ばれています。(文字通りの意味は「生命科学」)国土が広大なインド大陸には、途方もない数の植物が存在しています。アーユルヴェーダの医師たちは、数千年の間、これらの国土を行きめぐり、治療に適する植物を探し回り、それらの効果性や副作用を研究してきました。彼らが見つけた莫大なハーブ調合剤や薬用ハーブは、ほとんどすべての疾患や病気を治す、といわれています。そして、これらの膨大なハーブの中で、ニームは、どのインド産ハーブよりも病気に対する抵抗力や正しい体内バランスを取り戻すのに有効であることが証明されています。
ニームの効能
ようやく現代になって、欧米の科学者たちはニームの効能と価値に気付き始め、研究を行うようになりました。ニームがあまり知られていないことや資金不足のため、ニームの価値を証明する決定的な研究は限られていますが、予備的な実験では右の囲みが示すような、広範囲にわたる病気に対するニームの効能が示唆されています。
ニームと皮膚疾患
ニームには、抗ウイルス、抗菌という特性とともに、免疫賦活剤としての働きがあると言われています。「ニーム−忌虫効果で無農薬を可能にするインドセンダン」(フレグランスジャーナル社出版)は、皮膚疾患の項目で、乾癬、尋常性白斑、湿疹、しわ、にきび、乾皮症、フケ、頭皮のかゆみ、皮膚潰瘍、イボなどの疾患を挙げており、それぞれの疾患にニームがどのように作用するかを説明しています。こうしたことに加えて、ニームは切り傷や擦り傷、やけど、水疱瘡、オムツかぶれなどにも有効であると考えられています。また、経験は、ニームがアトピーにも効いたことを示しています
ニームはどのように使用されているか
ニームはインド、バングラデシュ等においては民間療法の一部として広く用いられています。ニームの葉をゆがいた湯で傷を洗ったり、皮膚の疾患に塗布することが行われています。また、おなかの調子を整えるために葉を刻んだものをご飯に混ぜて食べることも、普通に行われています。ニームの小枝はインド、バングラデシュ、パキスタンの600万人の人々によって歯ブラシとして活用されています。また、こうした地域において、ニーム石鹸、ニーム歯磨き粉に代表されるようなニーム製品は、一般の市場に出回っています。
一方、欧米では、ニーム製品はまだまだ限られた仕方で販売されているに過ぎません。アメリカやカナダでは、いくつかの会社が様々なニーム製品をインターネットで販売しているようです。製品の中には、ニームチンキ、練り歯磨き、うがい薬、石鹸、シャンプー、クリームとローション、粉末状のニームの葉、薬、忌虫剤などがあります。
ニームの美容効果
井形慶子さんは、自著「イギリス式・月収20万円の暮らし方」の中で、ネパールを訪れた際、地元の女性たちが「ニーム石鹸」を使っていることに注目し、どのような優れた美容効果を得ているかについて、次のように報告しています。「現地の女性たちの髪が天使の輪ができるほどつややかなのに驚きました。その上、彼女たちの肌はきめ細かく、どの女性の歯も真珠のように真っ白なのです。」興味を持って調べたところ、彼女たちがニーム石鹸やニーム歯磨き粉を使っていることが分かりました。「ニーム石鹸一個あれば全身から髪まで洗える上、高い保湿効果によって、何もつけなくても一週間で肌はすっかりうるおうのです。エステや高級美容液と縁遠い彼女たちの肌が化粧荒れした日本のティーンエイジャー以上に美しいのは、いたってシンプルなスキンケアを続けているからでした。」と報告を結んでいます。
ニームが示す、その他の驚くべき特性
ニームが示す他の素晴らしい特性の一つに、忌虫効果を上げることが出来ます。インドの人々は、ニームが虫を寄せ付けないことを知っているので、その葉を寝床、本、穀物入れ、食器棚、衣類ダンスなどに入れておきます。これを顕著に示したのが、1959年にスーダンでイナゴの大襲来があった時の出来事でした。その際、イナゴの大群はあらゆる木の葉を食べ尽くしましたが、ニームだけは食べませんでした。それを目撃していたドイツの昆虫学者ハインリッヒ・シュムッタラーは、その後ニームの成分の研究を開始し、さらなる活発な研究のきっかけとなりました。現在ニームを、環境に優しくソフトで、しかも優れた効果を持つ忌虫剤として使用する試みが様々な国で行われています。
ニームの将来
ニームが普通の木ではないことは明らかです。「ニームとは何か?人と地球を救う樹」の前書きには次のように記されています。「20年にわたる研究の結果、この本性の分からない樹が貧困国にも富裕国にも多大な利益をもたらすのではないかと、多くの学問分野で期待されるようになっている。きわめて慎重な研究者たちの間からも、「ニームは驚異的な植物であると言っても良い」という人が現れ始めている。」この驚くべき樹がさらに解明され、わたしたちの日常生活に活かされていくことを願わずにはいられません。
参考文献:「ニーム忌虫効果で無農薬を可能にするインドセンダン」(フレグランスジャーナル社)、「ニームとは何か?人と地球を救う樹」(緑風出版)
私が「ニーム石鹸」と出会ったのは、かれこれ3年ほど前にさかのぼります。その頃、私はNGOの仕事を手伝いながら、バングラデシュにおいてベンガル語の勉強をしていました。ある時、仕事で一緒に働いたアメリカ人の友人とタイで再会することになったのですが、その際に彼は、NGOの事務所を通して、「バングラデシュからニーム石鹸をたくさん買って持ってきて欲しい」と連絡してきたのです。私はそれまで「ニーム石鹸」については何も知らなかったので、その事務所の人たちに「ニーム石鹸」とは何か?と尋ねたところ、肌にとてもいい石鹸だ、と言う答えが返ってきました。タイに行った際に、言われたままに友人に石鹸を持って行ってあげると、その友人は大喜びで、何でも本国ではこの石鹸は非常に貴重で高価である、とのことでした。私は、そのときはただ、「へえ〜。バングラデシュにそんな石鹸があるんだなあ・・。」と思うくらいで、その後日本に帰国した際に、時々おみやげに持って帰ったりするようになりましたが、実際に「ニーム」がどんなものかについてはよく知らないままでした。それが、今年に入って日本に帰国することになったので、会社を設立してバングラデシュからの製品を輸入することについて真剣に考えるようになりました。いくつかの商材の候補があった中で、頭の中を離れなかったのが、例の「ニーム石鹸」でした。「あのアメリカ人の友人が大事そうに持ち帰った石鹸とは、そもそも「ニーム」とは、一体何だろう?」と考えました。それで、インターネットを調べてみると、「ニーム」についての本が二冊出版されていることが分かったので、早速大きな書店に行って購入し、読んでみることにしました。本を読んでみて驚きました。「ニームとはこんなにすごい植物だったのか!」こう驚くと同時に、これほど潜在的な可能性を秘めた植物であるにもかかわらず、日本人にまだほとんど知られていないのが不思議に思えました。「こんなに素晴らしい植物のオイルが入った石鹸なら、さぞかし肌に良いものであるに違いない。」このように結論し、私は「ニーム石鹸」を輸入することを心に決めたのでした。ところが、これが試練の始まりでした。
まず、バングラデシュで石鹸を売ってくれる会社を見つけるのが困難を極めました。バングラデシュに戻り、石鹸を生産している会社を探さねばならなかったのですが、商習慣の違いからかどのニーム石鹸を見ても、石鹸の箱に会社の住所が見あたらないのです。それで、石鹸を売っている店から始めて、言われるままに、会社を求めて蒸し暑いダッカの市内を行き巡らねばなりませんでした。ようやくある会社を見つけ、幾度も話し合いを持ち、また、現地で私のために働いてくれるスタッフをも見つけました。
  「蒸し暑いダッカの市内を行き巡った・・・。」
この旅行の際、友人たちの所を回り、ニームについて尋ねてみたところ、皆がニームについて本当によく知っていたので改めて感心しました。大抵の家では、ニームをいわば常備薬のようにして保存しており、何かと使っているようでした。ある村の家を訪ねたときには、器に入った自家製のニームオイルを見せてくださった家族もありました。こうして、ニームがバングラデシュの民衆の生活に深く根付いている様子を目の当たりにすることが出来ました。
さて、その後、帰国してほっとしたのもつかの間でした。先方の会社がなかなか動いてくれず、ついにその会社の方から辞退させて欲しい旨を言い渡されたのです。その時には、本当に愕然としてしまいました。現地スタッフが必死になって代わりの会社を探してくれました。その結果、今日、皆さんが手にしている石鹸を作った「ニーム・ラボラトリーズ」社を見つけてくれたのです。この会社は、元々ニーム石鹸やニームに関連した製品を生産している会社なのですが、日本への輸入に当たって、ニームオイルを最大限に加えたニーム石鹸を作って欲しい旨を伝えたところ、これまで製造していたものの4倍も多くのオイルを含めた石鹸を作ってくださいました。そういう意味では、この「ニーム石鹸」は、インドやバングラデシュに流通している他のニーム石鹸に比べても、特別な石鹸であると言うことが出来ます。
このほかにも、発売にこぎ着けるまで、数多くの法律上の要求をクリアーする必用がありました。こうしたこれまでの大変だったいきさつを考えるときに、今日、こうしてニーム石鹸の発売に至ったことに、深い感動と感謝を覚えます。(社長談)
当社の「ニーム石鹸」は、バングラデシュ・ニームラボラトリーズ社に依頼し、特に日本市場向けに作っていただいたものです。ニームオイルの量はニームラボラトリーズ社が元々生産していた「ニーム石鹸」の4倍もがふくまれております。おそらく日本で販売されている幾種類かのニーム石鹸の中でも、ニームオイルの量は最も多いと自負しております。成分は、ほかにやし油、パーム油などが主成分で、素朴な石鹸素材にニームオイルが加えられたものとなっております。お肌に問題があるかたのためには「無香料無着色」のものを、一般の方のためにはさわやかなライムの香りを付けたものの2種類を発売しております。(現在、デパートなどにおける販売を視野に入れた、現ニーム石鹸よりグラム数が多く、もっと引き立つパッケージに入れた、新しい「ニーム石鹸」を開発中です。また、「ニーム練り歯磨き粉」の発売も検討中です。)
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